ランドセルを購入前に、売り場や展示会でお子さんにランドセルの試着することを
「フィッティング」
と言います。
ランドセルのフィッティングは、
- メーカー直営店、ショールーム
- ランドセル展示会
- ランドセル売り場(量販店、百貨店、専門店)
などで行うことができます。
専門知識を持ったスタッフさんがいる売り場であれば、正しいフィッティングもできるし、疑問や不安点も解消できます。
ただ、実際にランドセルをフィッティングをしても
「背負いやすいし、背負い心地もいい!」
と満足して、すぐに購入を決める方も多いです。
でも、ここで注意点が一つあります。
多くの方がこの注意点に気付かずに、フィッティングを終えてしまっているのが現状です。
その注意点とは何かと言うと・・・。
幼稚園の年長さんがフィッティングしているという「落とし穴」
フィッティングをするうえで最大の注意点は、
「フィッティングするときのお子さんは、幼稚園の年長さん」
だということです。
幼稚園の年長さんといえば、
- 身体が日々成長していく
- 感じたことを正確に言葉にできない
というお年頃です。
当たり前のことですが、これを忘れると意外な落とし穴にハマっちゃいます。
お子さんはこれからどんどん成長していきます
6年間使うランドセルを選ぶのに、年長の体型にフィットするかどうかを確認してもあまり意味があるとは思えません。
年長さん時点の体型でフィッティングしても、成長していく体型にあわせて使い続けられるかどうかまでは分かりません。
なので、背負い心地や重さについては、ランドセルが身体への負担を軽減する構造かどうかを確認しておけば大丈夫です。
今どきのランドセルは、お子さんの成長に合わせて負担軽減できるような構造になっています。
6年間使い続けるためにランドセルは進化しています
各ランドセルメーカーでは、背負い心地やお子さんの身体への負担軽減などかなり研究されています。
例えばフィットちゃんランドセルでは、肩ベルトの構造によって負担を軽減し軽く感じる工夫がされています。
このような構造を採用しているランドセルであれば、自然な姿勢を保てるので背負い心地も良くなります。
フィッティングしてお子さんの感想を参考にするよりも、ランドセルの構造(身体への負担軽減など)に注目したほうが失敗は少ないです。
ちなみに年長さんのフィッティングがあまり意味がないのには、他にも理由があります。
それは「感じたことを言葉で表現するのが、まだ難しい年齢である」ということです。
感じたことを言葉で表現するのが難しい
幼稚園の年長さんといえば成長途中で、言葉の勉強も始まったばかりです。
感じたことを言葉で表現するのが、できなくても仕方ない年齢といえます。
そんなお子さんがランドセルのフィッティングをしても、背負い心地や軽さなどを
- 正しく評価できない
- 感じたことを言葉にできない
ということになりがちです。
親御さんが聞けばお子さんもなんとなく答えますが、実際は年長さんにはまだまだ難しいことです。
お子さんにフィッティングの感想を聞いても、正確に表現するのは難しいと思っておきましょう。
このように幼稚園の年長さんは、ランドセルのフィッティングするにはまだ幼さ過ぎます。
つい大人の感覚で進めがちですが、このようなフィッティングの落とし穴には注意しましょう。
では、フィッティングするにあたって、何を確かめればいいのでしょうか?
ここからは、実際にランドセルのフィッティングに行ったときのチェックポイントを紹介していきます。
ランドセルのフィッティングで確認しておきたいこと
ランドセルのフィッティングをする場合に確かめておきたいことはこんな感じです。
【フィッティングで確認すること】
・実物の質感や色味
・機能が使いやすいか
・機能が必要かどうか
えっ!?こんなお気楽なことだけでいいの?
と、思われるかもしれませんが、どれも大切なことなので確認お願いします。
実物の質感や色味はどうか
ランドセルは紙カタログやWEBカタログで見るのと実物では、違いがある場合があります。
フィッティング前にカタログである程度の候補を決めていくと思うのですが、実物をみると
「カタログで見たのとは色の感じが違う」
なんてことも、よくあることです。
やっぱりカタログ撮影は、キレイで素敵に見えるように照明を工夫したり画像補正をしていますからね。
もちろん実物もお店の照明によって見え方が違ってくるので、そこも考慮して質感や色味をチェックしてくださいね。
「私はちょっと外で見てもいいですか?」とスタッフさんに聞いて、太陽光のもとでチェックさせてもらったりもしました。
イオンなど売り場では難しいですけど、メーカー直営店などでは対応してくれましたよ。
機能が使いやすいか?必要か?
ランドセルは6年間使い続けるために、さまざまな機能が搭載されています。
- 体型の成長に合わせて調整する肩ベルト
- 肩への負担を軽減する肩ベルト機能
- 荷物の増加に対応する大マチの大容量化
- 荷物の量に合わせて伸び縮みする小マチ調節機能
2018年に文科省が正式に「置き勉」を認めましたが、学校によっては「置き勉禁止」の学校もまだまだ多いです。
また、授業でのタブレット端末の導入などもあり、ここ数年は「大容量化」の流れがあります。
置き勉がOKな学校であれば荷物の負担は減りますし、そうでなければ毎日重い荷物を背負って登校することになります。
学校の方針によって必要となる機能も違ってきますので、ランドセル選びの時点で「置き勉の可否」については確認することをオススメします。
ランドセルメーカーは利便性の向上や負担軽減のために、新しい機能を搭載したランドセルを発売しています。
ランドセルメーカーの注目機能
メーカー名 | 機能名 |
フィットちゃん | 【安ピカッ】雨の日や暗い夜道での安全性向上 【楽ッション】肩ベルトに分厚いクッションを採用し負担軽減 |
天使のはね | 【スゴ光】反射材の使用面積はセイバンのベーシックモデルと比べて約3倍以上 【スゴ強】天使のはねランドセルの中で最もタフさにこだわったランドセル 【スゴ軽】丈夫で軽いタフコンパクト型で最軽量約990g |
イオンランドセル | 【みらいポケット】荷物に応じて小マチが調節可能 【しわけジョーズ】荷物が少ない日は仕切りを装着してガタガタ防止 【3段スライド錠前】留め金具で2段階、錠前で3段階。計6段階もの細かい調節可能 |
カバンのフジタ | 【光るランドセル】昼も夜もキラキラ輝く |
ララちゃん | 【光触媒】日本初!抗ウイルス・抗菌ランドセルで安心安全 【マジカルベルト】モチモチ素材でランドセル痛を軽減、水洗いも可能 |
今年は暗い夜道や雨天通学時の安全性向上のために、光るランドセルが増えてきました。
デザイン性と安全性を両立したコンセプトで、フィットちゃんの「安ピカッ」登場以来、他のメーカーでも新製品が発売されています。
また肩ベルトに改良を加えて、肩や体への負担を軽減する機能も登場しています。
ランドセルカバーもフィッティングしちゃおう!
ランドセルフィッティングの際に、可能であればランドセルカバーも一緒に確認しておくことをオススメします。
もしランドセルカバーを使うならば、ランドセルとランドセルカバーのフィッティングは意外に大切です。
ランドセルの実物があるので、その場でフィッティングできる貴重なタイミングです。
カバーを装着するのは難しいですが、実物にカバーをあててみることができるので装着した時のイメージがしやすいです。
ランドセルカバーも多くの種類が発売されているので、どんなものが人気かチェックしてみましょう。