最近のツイッターやSNSでは「ラン活」というキーワードが目立っています。
ラン活とは「ランドセル活動」、つまり【ランドセルを買うために行う活動】のことです。
ラン活が注目されたのは、2016年のある出来事からでした。
ラン活激化の象徴となったシステムダウン
土屋鞄ランドセルが2016年7月1日の販売開始初日に、ホームページがシステムダウンしたことで一気に注目度が上がりました。
当時はGOOGLEトレンド急上昇ワードでも「土屋鞄」が2位になるくらい注目されました。
その年は土屋鞄も昨年発売初日の8倍のアクセス数を想定してサーバーを増強しましたが、結果は20倍以上のアクセスがあったようです。
想定をはるかに上まわるアクセスが集中して、システムがパンクしちゃったんですね。
恐るべし「ラン活激化!」って感じで、当時はYAHOO!ニュースにも取り上げられてかなり話題になりました。
当時は工房系メーカーにトラブルが続出していた
ラン活激化については、他にもいくつかのランドセルブランドで話題になる出来事がありました。
工房系ランドセルメーカーの鞄工房山本では、2016年6月20日の発売日初日にホームページがシステムダウンしています。
当面の間は全ての店舗を臨時休業になり、メール問い合わせは1ヶ月以上先になってしまう状況でした。
ちなみに鞄工房山本は昨年(2015年)も7月26日で全品完売していて、その情報を知っていた親御さんが販売開始日に殺到したようです。
展示会が中止になる事態も
2016年は中村鞄ランドセルでも早期完売が予測されることから、8月14日以降の展示会を一部中止することを発表しました。
しかし、7月5日のお知らせで「7月23日以降の全ての展示会を中止する」ことに前倒しで変更となりました。
ラン活の激化がここでも見受けられたのです。
さらに池田屋ランドセルでも注文が集中していて、受付に1~2日ほど時間が必要となっています。
このように一部のランドセルメーカーにて異常な事態となってしまい、そのことが
「ランドセルは早く買わないと買えなくなっちゃう」
と、ラン活激化なんて口コミが見られるようになったのです。
でも、トラブルが発生したランドセルメーカーでは、ある共通点があったんです。
ラン活は無意味に焦ることはないです
人気ランドセルは早い時期から完売の情報がチラホラ聞かれるので、
「うちも早く買わないと~!」
って焦る方もいるかもしれません。
もちろん希望するランドセルが決まっていれば早く予約した方が、品切れ・完売で悲しい思いをしなくてすみます。
しかし、早い時期に品切れ・完売しているのは、一部の工房系のランドセルブランドだけです。
もともと工房系ランドセルは生産数が少ないので、毎年8月~9月頃には完売してしまうブランドが多いのです。
またよくみると土屋鞄ランドセルも鞄工房山本もサーバーがシステムダウンしただけで、発売日当日に全品が完売になったわけではありません。
今はSNSでラン活情報がシェアされるので、情報に敏感な方がラン活を煽るような情報を拡散するようです。
それを見た方が慌てて行動した結果、このような「ラン活激化」という状態になってしまったのです。
当時の工房系ランドセルは受注管理システムがしっかりしていなかったこともあり、予約開始時にトラブルが発生してしまいました。
今では受注管理システムも整い、WEBを活用した予約や在庫状況の告知を行うことでトラブルは発生しなくなりました。
さらに増産することで、早期完売しないように対応した工房系ランドセルも増えています。
あまり慌てる必要はなくなったのですが、それでもまだ工房系の人気アイテムは早期に完売することがあります。
それだけに「慌てる必要はないけど、生産数の少ない工房系の人気アイテムだけは早めに予約すること」をオススメします。
安定した生産計画で完売の少ないブランド
「フィットちゃんランドセル」や「天使のはね」「イオンかるすぽ」など大手ブランドの場合は、生産数も安定していて夏頃までに完売するアイテムはほとんどありません。
人気アイテムに関しては秋頃から完売することもありますが、基本的には年間通して安定して販売しています。
また「ナース鞄工のキッズアミ」も生産能力が万全で、早い時期に完売することはありません。
ラン活の注意点
ラン活という言葉が知られるようになり、とにかく早く購入しようとする動きが目立ってきました。
5年前ならランドセル購入のピークは夏休みのお盆頃でしたが、今は最初の購入ピークはゴールデンウィーク頃に訪れます。
そのために年中の頃からランドセルメーカーのカタログを取り寄せ、春休み中には購入候補を決めてしまう方も多いのです。
早期購入することで早期割引や特典がもらえるメリットもあるので、なおさら早めに購入する方が増えています。
ただ、先ほどからも言っていますが、変に慌てる必要はありません。
工房系ランドセルもネット通販の浸透で、全国どこからでも地方の工房系ランドセルの商品を買うことができるようになりました。
選択肢が増えたので、慌てて買わなくても大丈夫になっているのが現状です。
ただし、一つだけ慌てたほうがいいかもしれないことがあります。
それは「ランドセルのカタログ請求」です。
ランドセルの紙カタログは数量限定
ランドセルメーカーでは、無料で紙カタログを配布しています。
紙カタログには「革見本サンプル」や「ランドセル購入ノウハウの小冊子」などが、特典としてもらえる場合もあります。
ただし、紙カタログは数量限定・期間限定です。
予定数に達し次第、紙カタログは入手できなくなります。
ここ数年のラン活激化で、ランドセルカタログの申し込み開始時期も早くなりました。
早いメーカーでは、年中の9月にはカタログ予約の受付けを開始しています。
カタログが送られてくるのは年長になる前の3月頃ですが、予約だけは早い時期から受け付けています。
公式サイトから無料で申し込めるので、必要な場合は今すぐ申し込んでおきましょう。
こちらのページでは、ランドセルカタログが請求できるメーカーをまとめて紹介しています。
お取り寄せはスマホから1社につき1分もかからずにできるので、気になるメーカーは限定数に達する前にカタログ請求しておきましょう。